ネット証券はどこがいい?初心者は2択でいい理由と手数料差
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・初心者はSBI証券か楽天証券の2択で十分。他社比較に時間を使うより先に積立を始めたほうが得
・国内株式の売買手数料はどちらも条件を満たせば0円。クレカ積立は今使っているカードのブランドで選べばいい
・対面証券の窓口で投資信託を買うと、購入時手数料が最大3.3%かかる商品がある。100万円分なら3万3千円の差
「ネット証券、どこがいいんだろう。SBI証券と楽天証券、名前は聞くけど結局何が違うの?」
証券会社を検索すると出てくる比較サイトは40社以上を並べていることが多い。でも、正直に言うと、そこまで比較する必要はない。
証券会社選びで先に比較すべきなのは、ランキングの順位ではなく、普段使うカード、国内株式手数料の条件、銀行連携だ。必要な条件を満たす会社だけを残せば、比較項目を増やしすぎずに済む。
この記事では、SBI証券と楽天証券という2社の手数料・クレカ積立の違いを整理したうえで、対面証券の窓口で買うのとどれくらい差が出るのかを実額で示す。開設の流れと、口座を守るための初期設定まで一気に見ていく。
ネット証券選び、初心者は本当に2択でいい
証券会社の比較記事を読むと「〇〇社が第1位」「△△社は銘柄数No.1」といった見出しが並ぶ。細かい違いはたしかにあるが、初めて口座を作る人がそこまで見る必要はない。
SBI証券と楽天証券は、どちらも証券総合口座数が1,000万を超えている国内最大手だ。SBI証券グループは2026年5月1日に証券総合口座数1,600万口座を達成したと発表しており(出典:SBIホールディングス公式ニュースリリース)、楽天証券も2026年4月30日に証券総合口座数1,400万口座を突破したと発表している(出典:楽天グループ公式プレスリリース)。
取扱商品・NISA対応・アプリの使いやすさなど、初心者が必要とする機能はこの2社ならほぼ揃っている。他社ならではの強みを必要とするのは、投資に慣れてから比較検討すればいい話だ。最初の1社を決める段階では、この2つのどちらかを選んで早く積立を始めたほうが、時間の使い方として得だと思う。

SBI証券と楽天証券の違い(クレカ積立・ポイント)
2社とも国内株式の売買手数料は、条件を満たせば0円になる。SBI証券は「ゼロ革命」という名称で、インターネットコースの利用と電子交付設定などの条件を満たせば、国内株式の現物・信用取引(ETF・REIT等含む)の手数料がオンラインで0円になる(出典:SBI証券公式FAQ)。
楽天証券は2023年10月1日から「ゼロコース」を開始しており、所定の注文システムの利用に同意すれば、約定金額にかかわらず国内株式の現物・信用取引手数料が0円になる(出典:楽天証券公式案内)。ここだけ見ると、実際のところ大差はない。
差が出やすいのはクレカ積立だ。SBI証券は三井住友カードでの投信積立に対応していて、年会費永年無料の三井住友カード(NL)なら、入会初年度は条件なしで0.5%のポイントが付く。ただし2年目以降は、前年に年間10万円以上のカード利用がないと還元率が0%に下がる(出典:SBI証券×三井住友カード公式ページ)。「積立さえしていればずっと0.5%」ではない点は見落とされやすい。
楽天証券は楽天カードでの投信積立に対応している。一般カードなら基本0.5%、楽天ゴールドカードは0.75%、楽天プレミアムカードは1%と、カードのランクが上がるほど還元率も上がる(出典:楽天証券公式ガイド)。積立の上限額は2024年4月から月10万円に引き上げられている(同出典)。
カード名だけで決めず、翌年度の利用条件まで先に確認するのが重要だ。還元率が同じでも、条件を無理なく満たせるかどうかで実際の使いやすさは変わる。
結論としては、すでにメインで使っているクレジットカードのブランドで選べば大きく失敗しない。三井住友カード中心ならSBI証券、楽天カード中心なら楽天証券、というシンプルな判断でいい。
| 比較項目 | SBI証券 | 楽天証券 |
|---|---|---|
| 国内株式手数料 | 条件達成で0円(ゼロ革命) | 0円(ゼロコース) |
| クレカ積立の基本還元率 | 0.5%(三井住友カードNL・初年度) | 0.5%(楽天カード一般) |
| クレカ積立の上限額 | 月10万円 | 月10万円 |
| 連携銀行の優遇金利 | SBIハイパー預金 年0.55%(変動) | 楽天銀行マネーブリッジ 年0.38%(1000万円以下部分) |
| 口座数実績 | 1,600万口座(2026年5月発表) | 1,400万口座(2026年4月発表) |
この連携金利は市場動向で変わりやすいので、出典をはっきりさせておく。SBI証券とSBI新生銀行を連携させると、待機資金が自動で振り分けられる「SBIハイパー預金」の金利は年0.55%だ(変動制、出典:SBI証券公式・銀行連携ページ)。
楽天証券と楽天銀行を連携させる「マネーブリッジ」は、普通預金1,000万円以下の部分が年0.38%になる(出典:楽天銀行公式・マネーブリッジページ)。
申込前に埋める証券口座の棚卸しワークシート
比較表を眺めるだけでは決め手が曖昧になりやすいので、現在の使い方を次の表へ転記します。空欄が残った項目だけ公式ページで確認すれば、比較範囲を絞れます。
| 確認欄 | 現在の状態 | SBI証券での対応 | 楽天証券での対応 |
|---|---|---|---|
| 普段使うカード | 自分で記入 | 三井住友カードとの相性を確認 | 楽天カードとの相性を確認 |
| 国内株式手数料の条件 | 利用予定を記入 | ゼロ革命の条件を確認 | ゼロコースの条件を確認 |
| 連携したい銀行 | 既存口座を記入 | SBI系連携を確認 | 楽天銀行連携を確認 |
| 認証方法 | 設定可否を記入 | 公式設定画面で確認 | 公式設定画面で確認 |
カードと銀行の両方が同じ側にそろうなら、そこを最初の候補にするのが合理的です。結果が分かれた場合だけ、積立と待機資金のどちらを重視するかを決めます。
対面証券・銀行窓口との手数料差を実額で
ここまでの話はネット証券どうしの比較だったが、実は差がもっと大きいのは「ネット証券か、対面の証券会社・銀行窓口か」という選択のほうだ。
対面の証券会社では、投資信託を買うときに「購入時手数料」がかかる商品がある。大和証券の公式案内では、投資信託の手数料は商品ごとに異なり、購入時手数料が無料の「ノーロードファンド」も用意されているものの、商品によっては手数料が発生する(出典:大和証券公式・手数料ページ)。業界全体で見ると、対面型の販売会社で購入時手数料が最大3.3%(税込)程度かかる投資信託は珍しくない。
毎月3万円を10年間積み立てると、投資した総額は360万円。
購入時手数料3.3%の商品を窓口で買い続けた場合、10年間の手数料合計は118,800円。
ネット証券でノーロード(購入時手数料0円)の商品を選んだ場合はこの分がまるごと浮く。同じ商品を同じ金額だけ積み立てているのに、選ぶ窓口だけで10年で約12万円の差になる。
1回あたりの3.3%だけでなく、積立総額に掛け直して確認するのがこの試算の要点だ。10年分を合計すると、窓口の違いを無視しにくい金額になる。
株式の現物取引でも同じ構図で、大和証券のオンライン専用コースは約定代金の0.3795%(最低1,100円)程度かかる(前掲出典)。ネット証券のゼロ革命・ゼロコースなら、この部分がそもそも0円だ。

| 項目 | ネット証券(SBI/楽天) | 対面証券(大和証券の例) |
|---|---|---|
| 投資信託の購入時手数料 | ノーロード(0円)が主流 | 商品により無料〜最大3.3%程度 |
| 株式現物手数料(オンライン) | 条件達成で0円 | 約定代金の0.3795%(最低1,100円)程度 |
| 他社への出庫(移管)手数料 | 無料のケースが多い | 1銘柄1,100〜3,300円程度 |
もちろん対面には「担当者に直接相談できる」という価値もある。ただ、初心者が最初に選ぶ投資信託は仕組みが決まったパターンが多く、相談料に相当する手数料差を払うほどの違いになりにくい、というのが率直な感覚だ。
開設から積立設定までの流れ
手続き自体は難しくない。順番に見ていく。
- 証券会社のサイトで口座開設を申し込む(スマホでの本人確認書類の撮影・提出で完了するケースが多い)
- 同時にNISA口座も申し込む(あとから追加すると数週間かかる場合がある)
- クレジットカードを証券会社のアプリ・サイトに登録する
- 積立設定(銘柄・金額・積立日)を行う
- 初回の買付が反映されているかを確認する
NISA口座を使うかiDeCoを使うか、あるいは両方どう組み合わせるかで迷う人は多い。目的によって向き不向きが変わる話なので、判断の軸はiDeCoとNISAどちらを選ぶかの記事で整理している。証券口座を開くタイミングで一度目を通しておくと、あとから「こっちにしておけばよかった」と悩む場面が減る。
乗り換えたい場合の移管の考え方
すでに対面の証券会社や別のネット証券に口座を持っていて、SBI証券・楽天証券に乗り換えたい場合は「移管(出庫)」という手続きが必要になる。保有している投資信託や株式を、そのまま新しい証券会社に移す仕組みだ。
ネット証券への移管では出庫手数料が無料のケースが多いが、対面の証券会社から出庫する場合は1銘柄あたり1,100円〜3,300円程度かかることがある。銘柄数が多いほど合計額は増えるので、乗り換え前に保有銘柄数と手数料を確認しておいたほうがいい。手続きも書類提出から反映まで数週間かかる場合があるので、急ぐ必要がなければ気長に構えておくのが無難だ。
また、NISA口座は1年単位でしか証券会社を変更できないため、年の途中で移管すると非課税枠を使いにくくなる場合がある。乗り換えを検討するなら年末年始のタイミングで動くのが基本だ。
証券会社を乗り換えると、連携させる銀行口座も見直す機会になる。SBI証券なら住信SBIネット銀行やSBI新生銀行、楽天証券なら楽天銀行のように、証券会社と銀行をセットで使うと普通預金の金利が優遇される仕組みがある。
ネット銀行ごとの金利差はネット銀行の金利比較記事にまとめている。振込手数料が気になる人は銀行の手数料をゼロにする記事も参考になる。

証券口座を守るための初期設定
手数料の話ばかりしてきたが、口座を開いたら最初にやるべきはセキュリティ設定だ。2025年以降、フィッシング詐欺を使った証券口座の不正アクセスが増え、被害額が急増したと報じられている(出典:日本経済新聞)。二段階認証を設定していても偽サイトに誘導され突破されるケースがあり、他人事ではない。
基本の対策は「公式サイトをブックマークし、メールやSMSのリンクからログインしない」「二段階認証はSMSよりアプリ認証やパスキーに切り替える」の2点。具体的な設定手順や対処法は証券口座の乗っ取り対策の記事にまとめてあるので、開設後できるだけ早く確認しておくことをおすすめする。
迷いが残ったときの最終確認
Q1. SBI証券と楽天証券、結局どっちがいいの?
どちらも国内株式手数料は条件達成で0円、口座数も国内最大手クラスで機能面の差は小さい。すでに使っているクレジットカードが三井住友カード系ならSBI証券、楽天カード系なら楽天証券を選ぶと、クレカ積立のポイントを取りこぼしにくい。
Q2. ネット証券は本当に安全?乗っ取りが怖い
2025年以降、フィッシング詐欺による不正アクセスが増えている。二段階認証の設定に加えて、公式サイトのブックマーク利用やアプリ認証への切り替えといった基本対策をしておくことが重要になる。
Q3. クレカ積立の還元率は毎年ずっと同じ?
同じとは限らない。たとえばSBI証券×三井住友カード(NL)は、入会初年度は無条件で0.5%だが、2年目以降は前年の年間カード利用額が10万円未満だと還元率が0%に下がる。カードごとの条件を毎年確認したほうがいい。
Q4. NISA口座はどちらの証券会社で開けばいい?
NISA口座は1人1口座しか持てず、年単位でしか証券会社を変更できない。iDeCoとの使い分けも含めて、最初にどちらの制度をどう使うか方針を決めてから証券会社を選ぶと後戻りが少ない。
比較表を閉じるための決め方
ネット証券選びで比較すべきなのは「SBI証券か楽天証券か」の2択で十分。どちらも国内株式手数料は条件達成で0円、口座数も国内最大手クラスで、あとはクレカ積立で使うカードのブランドに合わせて選べば大きく失敗しない。
この記事をやるべきなのは、これから初めて証券口座を作る人と、対面の証券会社や銀行窓口で投資信託を買っている人だ。窓口で購入時手数料のかかる商品を買い続けている人は、同じ商品をネット証券のノーロード版に切り替えるだけで長期的には数万円単位の差になる。
すでにSBI証券か楽天証券で積立している人は、この記事の対策はやらなくていい。今の設定を続けつつ、セキュリティ設定だけ見直しておけば十分だ。
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