マイルで航空券を取るとき、必要マイル数と空席に目が向きやすいですよね。でも、家族で海外旅行をするなら、円で払う金額もかなり重要です。

2026年10月15日、JALは11〜12月発券分の燃油サーチャージの改定を申請したと発表しました。日本から北米へ、座席を使う3人が単純往復するモデルでは、燃油サーチャージだけで30万円から37万2,000円へ。差は7万2,000円です。航空券の運賃や税金まで含めた総額ではありません。

僕は以前、大谷選手を観にロサンゼルスへ行こうと考え、JALのビジネスクラスを3席で探したことがあります。空席は見つかりましたが、実際には行っていません。円安で予算を超えたことに加えて、家族分のマイルも足りなかったからです。

今回は行きたい場所の負担増に加えて、予算に収まらず行き先を変える場合も比較します。公式金額を、家族旅行で見落としやすい人数と往復に換算してみます。

まず確認。11月に乗る人全員が値上げになるわけではない

今回の区切りは搭乗日ではなく、航空券を発券する日です。JAL公式では、2026年10月1〜31日発券分と、11月1日〜12月31日発券分の金額が示されています。

例えば、同じ12月の旅行でも、10月中に発券する場合と11月に発券する場合では、適用される燃油サーチャージが変わります。ただし、後から航空券を変更する場合の取り扱いは別途確認が必要です。「とりあえず押さえて、あとで直せばよい」とは限りません。

この記事の計算条件は次のとおりです。

– 旅行開始国は日本
– 日本と目的地を直接往復する2区間
– 座席を使う3人を想定
– JAL公式の1人・1区間片道の金額を使用
– 航空運賃、空港税、航空保険特別料金などは含めない

3人は比較用のモデルです。乗り継ぎがある旅程、海外から旅行を始める航空券、別会社の特典を使う場合などに、そのまま当てはめないでください。

出典:JAL公式・燃油サーチャージの適用額と条件
https://www.jal.co.jp/jp/ja/inter/fare/fuel/detail.html

北米は3人往復で7万2,000円増。ハワイも4万5,600円増

ここは「片道で1万2,000円上がる」で読み終えず、往復と人数まで掛けてみると、家計への影響がつかみやすくなります。

北米のモデルでは、10月中の発券なら1人片道5万円です。往復で10万円、3人なら30万円。11〜12月の発券では1人片道6万2,000円となり、往復12万4,000円、3人で37万2,000円です。

計算すると、6万2,000円から5万円を引いた差額1万2,000円に、往復の2と人数の3を掛けて、増える負担は7万2,000円です。

ハワイも同じ条件で計算します。10月中の発券は1人片道3万900円、3人往復で18万5,400円。11〜12月の発券は1人片道3万8,500円、3人往復で23万1,000円です。差は4万5,600円になります。

日本発・家族3人往復の燃油比較。北米は30万円から37万2000円、ハワイは18万5400円から23万1000円。

どちらも、航空券全体がこの金額で買えるという表ではありません。マイルで航空券を取った場合にも必要になる、燃油サーチャージ部分だけの比較です。新しい金額は政府への申請に基づく案内なので、最終的な適用条件は発券時にも確認してください。

子どもも1人分?人数を数えるときの注意

JALの燃油サーチャージは、座席を使う小児も大人と同額です。座席を使う幼児も対象になります。座席を使用しない幼児は対象外です。したがって、座席を使う大人2人と子ども1人なら、この記事の3人モデルで計算できます。

「子どもの運賃は大人より安いから、燃油も半額だろう」とは計算できません。また、座席を使わない幼児の燃油サーチャージが対象外でも、航空券やほかの税・料金まで一律無料という意味ではありません。予約条件ごとに確認が必要です。

人数別に、北米の単純往復を整理すると次のようになります。

座席を使う人数 10月発券 11〜12月発券 増える金額
1人 100,000円 124,000円 24,000円
2人 200,000円 248,000円 48,000円
3人 300,000円 372,000円 72,000円
4人 400,000円 496,000円 96,000円

時期を大きく動かせない僕は、予算と行き先を考える

僕がロサンゼルスを調べたときは、半年ほど先でもJALのビジネスクラス3席を見つけられることがありました。ただ、必要なマイル数は多いという印象でした。もちろん当時の検索体験で、今も同じ条件で取れるという保証ではありません。

旅行費用が上がったとき、「安い時期にずらせばいい」と言われることがあります。でも、僕は仕事の都合で旅行の時期を大きく変えられません。今回の燃油増額についても、まず予算を増やすというのが僕の考えです。予算が足りないときには、東南アジアのベトナムやマレーシアを候補に入れます。

ここからは、その候補をJALの燃油サーチャージだけで比べた計算です。僕がこの2か国を予約した、実際にこの金額を支払ったという話ではありません。

11〜12月発券、日本からの直行往復、座席を使う3人という同じ条件では、次のようになります。

行き先 1人片道 3人往復 北米3人往復との差
北米 62,000円 372,000円 基準
マレーシア 33,200円 199,200円 172,800円少ない
ベトナム 21,500円 129,000円 243,000円少ない

計算は、片道金額に往復の2と人数の3を掛けています。ベトナムとマレーシアは同じ東南アジアでも、JALの燃油設定は異なります。「東南アジアなら一律この金額」とは扱えません。

出典:JAL公式・2026年11〜12月発券分の地域別燃油額
https://www.jal.co.jp/jp/ja/inter/fare/fuel/detail.html

この差は、旅行全体の節約額ではありません。航空運賃や必要マイル、現地のホテル、移動、食事、税金などは別です。燃油が少なくても、希望日の航空券やホテルが高ければ、総額の差は縮まることも逆転することもあります。乗り継ぎや他社便を使う場合も、この記事の直行往復モデルとは条件が変わります。

また、ロサンゼルスで野球を観ることと、ベトナムやマレーシアを旅行することは、同じ目的を別の料金で実現する比較ではありません。行き先を変えるなら、旅行で何をしたいかも考え直す必要があります。燃油の差は候補を比較する材料の一つであり、安いから同じ満足が得られるという保証ではありません。

「必要マイル」と「必要な現金」を別々に書き出す

旅行の予算は、一つの数字にまとめる前に分けて考えると見落としにくくなります。特典航空券を使う旅なら、まず家族全員に必要なマイル数、その次に航空券を発券するときの現金負担です。

さらに、ホテル、現地での移動、食事、観光などに使うお金を加えます。海外旅行では、現地通貨の値段が同じでも、為替によって円での負担が変わります。僕が円安を理由の一つとして旅行を見送った経験は、この部分に関係します。

たとえば、説明用の仮定として、3人の北米往復に燃油サーチャージ以外で40万円の現金予算が必要だとします。この40万円はホテルの実売価格でも、僕の旅行費用でもありません。計算の仕組みを見るために置いた数字です。

その場合、10月の燃油30万円を足すと70万円。11〜12月の燃油37万2,000円を足すと77万2,000円です。必要マイル数が同じだったとしても、現金で用意する金額は増えます。

特典航空券は「あとで日付変更」で済むとは限らない

今回の比較だけを見ると、10月中の発券に目が向きます。ただ、日程が決まらないまま先に取る場合は、特典航空券の取り消し条件も重要です。

JAL国際線特典航空券は、発券後の予約変更を受け付けていません。自分の都合で別の日程にしたい場合は、元の特典航空券を取り消し・払い戻しし、新たに希望する旅程を申し込む扱いです。公式案内では、払い戻し時に航空券1冊につき3,100円の取消手数料が必要です。

さらに、払い戻す時点で有効期限が切れたマイルは口座に戻りません。新しい日程で希望の席が取れるか、必要なマイル数はいくらかも、改めて確認する必要があります。手数料だけ払えば同じ条件の席を確保できる、という制度ではありません。

出典:JAL国際線特典航空券の変更・払い戻し
https://www.jal.co.jp/jp/ja/jalmile/use/jal/inter/cancel.html、特典航空券利用時の注意
https://www.jal.co.jp/jp/ja/121awards/rules.html?otherwindow=1

例えば、10月中に特典航空券を発券し、11月に自己都合で取り消して新たに発券する仮定を考えます。新しく発券する航空券には、その発券日に適用される燃油額が関わります。北米の単純往復なら、今回比較した1人10万円と12万4,000円の差に加え、元の航空券の取消手数料などを確認することになります。

一方、現金で買う一般の航空券では、予約変更できるかどうかは運賃規則によって異なります。燃油サーチャージの案内にある「未使用航空券を変更する場合の差額調整」を、特典航空券もそのまま日付変更できるという意味に読み替えないでください。

なお、ここで扱っているのは旅行者都合の予定変更です。欠航など航空会社側・運航上の事情による取り扱いとは分けて、対象となる公式案内を確認してください。

日程が決まり、全員分の空席、必要マイル、現金予算まで確認できていれば、発券時期の違いを比較する意味があります。まだ行けるか不確かな場合は、燃油の差だけで急いで決めず、取り消しや取り直しも含めて考える必要があります。

予約画面で最後に見る5つのこと

自分の旅行に当てはめるときは、次の順番なら整理しやすくなります。

1. 行き先と、座席を使う人数を決める
2. 往復両方の空席と、全員分の必要マイル数を確認する
3. 発券する日に適用される燃油サーチャージを確認する
4. 税金・料金を含めた現金の支払総額を見る
5. ホテルなどを足した旅行全体の予算と、変更・払い戻し条件を確かめる

今回は3人の単純往復で比較しましたが、予約画面の総額がこの記事の計算と同じとは限りません。旅程や税金などが違うためです。記事の数字は負担の変化を理解するために使い、最後は実際の予約内容で確認してください。

まとめ:家族旅行は「1人片道」からもう一段先まで計算する

JALの11〜12月発券分は、日本発の北米で片道6万2,000円、ハワイで3万8,500円という案内です。3人が単純往復するモデルでは、10月発券分と比べて北米は7万2,000円、ハワイは4万5,600円増えます。

必要マイル数が足りるか、家族分の空席があるか、現金の予算が収まるか。この3つを同じ旅行条件で確認してから、発券の判断につなげてください。片道の金額だけでなく、往復と人数まで計算すると、自分たちへの影響が見えやすくなります。

関連記事・発信先

ANAとJALの比較記事
https://note.com/wanitaro_nisa/n/nea9e5b9ec938では、マイルの使いやすさや会員として感じた違いも書いています。

ワニ太郎のブログ
https://otokuguide.com//YouTube
https://www.youtube.com/@wanitaro-otoku/X
https://x.com/mileage_points

出典と確認日

2026年10月16日確認。金額は発券時の公式案内・予約画面でも再確認してください。

– JAL・燃油サーチャージの適用額と条件(2026年10月15日更新)
https://www.jal.co.jp/jp/ja/inter/fare/fuel/detail.html
– JAL/JTA・2026年11〜12月発券分の改定申請(2026年10月15日)
https://press.jal.co.jp/ja/release/202610/009765.html
– JAL/JTA・2026年9〜10月発券分の改定申請
https://press.jal.co.jp/ja/release/202608/009666.html

– JAL国際線特典航空券・変更と払い戻し
https://www.jal.co.jp/jp/ja/jalmile/use/jal/inter/cancel.html
– JAL国際線特典航空券・利用上の注意
https://www.jal.co.jp/jp/ja/121awards/rules.html?otherwindow=1

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ワニ太郎
ワニ太郎と申します。ごくごく一般的な中年サラリーマンです。2019年から積立投資を始めて、現在も継続して積立投資をしています。将来は早期退職(FIRE)を目指して、世界各国へ旅に行くのが夢です。