電気代を無理なく下げるには?効果の大きい順に試す手順5つ
最終更新:2026年7月11日
- 電気代を無理なく下げるコツは、効果の大きい順に「契約の見直し → 大物家電の使い方 → 電力会社の比較」の順で試すこと。
- いちばん手軽で継続的に効くのが契約アンペアの見直し。東京電力の例では、10A下げると基本料金が月311円75銭(年約3,741円)下がります。
- ただしアンペアで下げられるのは「アンペア制」の地域だけ。関西など「最低料金制」の地域では効きません。まず検針票で自分の契約を確認しましょう。
- あとはエアコン・冷蔵庫・照明の使い方を少し工夫するだけで、我慢せずに固定費を減らせます。
物価高のなかで、じわじわ効いてくるのが電気代です。育休中に家計と向き合って気づいたのは、電気代は「こまめに消す」より、仕組みを一度見直すほうがずっと効くということでした。この記事では、効果の大きい順に、無理なくできる電気代の下げ方を5ステップで紹介します。
まず「効果の大きい順」に手を付ける

電気代の節約は、やみくもに始めても続きません。おすすめは、「一度やれば継続的に効く」ものから順に手を付けることです。具体的には、①契約アンペア・プランの見直し(一度の手続きでずっと効く)→②エアコンなど大物家電の使い方→③電力会社の比較、という順番です。まずは①から見ていきましょう。
①契約アンペアを下げると、基本料金が下がる

多くの地域では、契約アンペアが大きいほど毎月の基本料金が高くなります。使う電気の量に関係なく、契約しているだけでかかる固定費なので、今の生活に対して契約アンペアが大きすぎるなら、下げるだけで確実に安くなります。東京電力エナジーパートナーの従量電灯Bを例に見てみましょう。
| 契約アンペア | 基本料金(税込/月) |
|---|---|
| 20A | 623円50銭 |
| 30A | 935円25銭 |
| 40A | 1,247円00銭 |
| 60A | 1,870円50銭 |
この表のとおり、10A下げるごとに月311円75銭、年間で約3,741円基本料金が下がります(2026年7月時点)。たとえば40Aから30Aに変えれば、それだけで年3,741円の節約。手続きは電力会社への申込で、工事不要のことが多いです(会社・設備により異なるため要確認)。
②【重要】自分の地域は「アンペア制」か確認する

ここが大事なポイントです。実は、「アンペアを下げて節約できる」のは、契約アンペアがある地域(アンペア制)だけです。関西・中国・四国・沖縄などの一部地域は「最低料金制」で、そもそも契約アンペアという概念がありません。この場合、アンペアを下げる節約はできず、使い方の工夫やプラン見直しで対応することになります。
自分の家がどちらかは、検針票(電気ご使用量のお知らせ)や電力会社のマイページで契約種別・契約アンペアを見れば分かります。「A(アンペア)」の記載があればアンペア制です。まずはここを確認してから、下げる価値があるかを判断しましょう。
③家電の使い方で、我慢せずに減らす

基本料金の見直しと両輪で効くのが、消費の大きい家電の使い方です。資源エネルギー庁の試算をもとにした、年間の節約額の目安がこちらです(電力量単価を約31円/kWhと想定した目安。実際の単価は契約で異なります)。
| 工夫 | 年間の節約額(目安) |
|---|---|
| エアコン暖房を21℃→20℃に | 約940円 |
| 冷蔵庫の設定を「強」→「中」に | 約1,910円 |
| 冷蔵庫に詰め込みすぎない | 約1,360円 |
| 白熱電球を電球形LEDに交換 | 約2,883円 |
とくに照明のLED化は効果が大きく、一度替えれば長く効きます。また、使っていない機器がコンセントに挿さっているだけで消費する「待機電力」は、家庭全体の電力量の約5.1%を占めるとされます。長期間使わない機器は主電源を切る、節電タップを使う、といった対策も地味に効いてきます。
④それでも高いなら、電力会社・プランの比較

契約の見直しと使い方の工夫をしてもまだ高いと感じるなら、電力会社やプランの乗り換えも選択肢です。ただし、単価やプランは会社・時期で変動するため、乗り換え前に必ず、今の契約と実際の使用量で試算して比較してください。「安くなる」とうたっていても、自分の使い方では逆に高くなることもあります。
最後に、注意点を整理しておきます。①最低料金制の地域はアンペアで下がらない、②下げすぎるとブレーカーが落ちる、③基本料金が下がっても使った分の電力量料金は別、④まずは検針票で自分の契約を確認。この4つを押さえておけば、失敗なく無理のない節約ができます。
我が家が実際にやった見直しの順番
参考までに、我が家が電気代を見直したときの順番も紹介しておきます。特別なことは何もしていません。
- まず検針票で契約アンペアを確認。 40Aで契約していましたが、家電の同時使用を数えてみると30Aでも足りそうだと分かり、思いきって30Aに下げました。
- 照明をLEDに。 よく使うリビングと廊下から順に、電球が切れたタイミングで電球形LEDに交換していきました。
- 冷蔵庫の設定を「中」に。 夏場以外は「中」で十分でした。庫内を詰め込みすぎないことも意識しています。
どれも一度やれば効き続けるものばかりで、日々「我慢している」という感覚はほとんどありません。節約は根性より仕組み、というのが実感です。エアコンをつけるのを我慢して体調を崩しては本末転倒。使うところは使い、固定費でしっかり削る——このメリハリが、無理なく続けるコツだと思います。まずは検針票を見るところから、気軽に始めてみてください。
よくある質問(FAQ)
まとめ:仕組みを一度見直せば、あとはラク
- 効果の大きい「契約の見直し」から手を付ける。
- アンペアで下がるのはアンペア制の地域だけ。まず検針票を確認。
- 家電の使い方+LED化で、我慢せずに上乗せの節約。
育休中に家計と本気で向き合い、固定費の見直しを実践中。「損したくない」ふつうの家庭目線で、家計のムダをかみくだいて発信しています。
※電気料金は燃料費調整や制度改定で変動します。金額は2026年7月時点の目安で、契約プラン・地域により異なります。実際の料金は各電力会社の最新情報でご確認ください。
参考:東京電力エナジーパートナー 料金単価表/資源エネルギー庁 家庭向け省エネ情報(2026年7月11日時点で確認)