車を1台手放すと年間いくら浮く?維持費38万円の内訳を計算
#PR
最終更新日:2026年7月22日
📌 30秒でわかる結論
・コンパクトカー1台の年間維持費は目安で約38万円(月換算約3.2万円)。税金・保険・車検・ガソリン・駐車場を合算した数字です(出典:SBI損保公式)。
・カーシェアは近距離・短時間の利用なら月15回程度まで、半日以上の遠出中心なら月5回程度までは手放した方が得になる目安です(独自試算)。
・地方在住で車が生活必需品の人は「0台」を目指さなくていい。2台目を手放す「2台→1台」だけでも1台分の維持費がそのまま浮きます。
「車、本当にうちに必要かな」——保育園のお迎えのために2台目を維持しているけれど、休日しか乗っていない。そんな車、うちの近所にも何軒かあります。
車を1台手放すと浮く額は車種次第で年30万〜50万円ほど、というのが公式データから見えてくる目安です。とはいえ「手放したらカーシェアやレンタカーで本当に足りるのか」が一番の不安どころだと思います。
この記事では維持費の全内訳、カーシェア・レンタカーとの損益分岐点、地方在住者の現実的な選択肢まで、公式情報と自分での試算で整理しました。40代で2児の父として、家計の固定費を数字で見直してきた立場から書いています。
車の維持費、全内訳を洗い出す
車の維持費は「税金・保険・車検」「ガソリン・メンテナンス」「駐車場」の大きく3つに分かれます。ひとつずつ金額を確認すると、意外と見落としている項目があることに気づきます。
まず税金です。自動車税(種別割)は2019年10月1日以降の新税率で、総排気量1000cc以下が年25,000円、1000〜1500ccが年30,500円、1500〜2000ccが年36,000円、2000〜2500ccが年43,500円となっています(出典:総務省公式)。軽自動車税(種別割・自家用乗用)は年10,800円です。
次に自賠責保険。24ヶ月契約の自家用乗用車は17,650円(年あたり8,825円)で、これは2023年4月1日の改定料率が2026年10月31日まで適用される期間の金額です(出典:国土交通省公式・自動車損害賠償責任保険基準料率)。ここに任意保険、車検費用、メンテナンス費用、ガソリン代、駐車場代が積み重なっていきます。

SBI損保が公開している車種別の維持費目安(2025年10月時点)では、軽自動車が年約327,000円、コンパクトカーが年約384,000円、普通乗用車が年約491,000円となっています(出典:SBI損保公式)。
コンパクトカーの内訳例は、自動車税36,000円、重量税7,800円、自賠責保険8,825円、任意保険53,800円、車検費用(年あたり)18,000円、メンテナンス費用50,000円、ガソリン代89,100円、駐車場代120,000円です。駐車場代とガソリン代だけで維持費全体の半分以上を占めるという点は、正直計算するまで気づいていませんでした。
| 車種 | 年間維持費の目安 |
|---|---|
| 軽自動車 | 約327,000円 |
| コンパクトカー | 約384,000円 |
| 普通乗用車 | 約491,000円 |
任意保険は特に金額差が大きい項目です。等級や車両保険の有無で数万円単位で変わるので、そもそも今の契約が自分に必要な補償かどうかを見直す価値があります。車両保険が本当に必要かは車両保険の必要性を判断する記事、保険料そのものを下げたいならはネット型自動車保険への切り替えを解説した記事で確認できます。
手放すと年間いくら浮くか(わが家換算)
維持費の合計がそのまま「手放したときに浮く額」になります。うちのようにコンパクトカーを1台維持している家庭なら、年約384,000円、月換算で約32,000円が浮く計算です。
32,000円というと、保育園のお迎え帰りに寄る外食2〜3回分、あるいは子ども2人分の習い事の月謝1本分くらいの規模感です。こう置き換えると、車の維持費が家計にどれくらい効いているかが体感しやすくなります。
ただし注意点があります。この金額には売却時に手に入るお金(下取り・買取)は含んでいません。あくまで「持っているだけでかかっている固定費」の話で、売却益は別途手元に入るプラス要素です。逆に、車を手放した後も別の移動手段(カーシェア・レンタカー・タクシー・公共交通)にお金がかかるので、そこを差し引いて初めて「実質いくら浮くか」がわかります。
カーシェア・レンタカー利用時のコスト
手放した後の移動手段として現実的なのはカーシェアとレンタカーです。国内シェア最大手のタイムズカーで見ると、月額基本料880円(利用料金に充当されるため使わなければ実質880円のみ)、時間料金は15分220円から、距離料金は20km超で1kmあたり20円です。
この距離料金は2025年12月1日の改定で、利用時間の長さにかかわらず全時間帯に適用されるようになりました(出典:タイムズカー公式、ITmedia報道)。
一方、半日以上のまとまった利用ならレンタカーの方が割安なケースが多いです。トヨタレンタカーのコンパクトクラス(C1)は一般料金で3〜6時間6,160円、24時間8,580円(いずれも税込)となっています(出典:トヨタレンタカー公式)。
単純計算だと、24時間分をカーシェアの時間料金だけで払うと880円×24時間=21,120円になるので、丸一日使う日はレンタカーに切り替えた方が安く済みます。
| 利用シーン | 目安コスト |
|---|---|
| 近距離2時間・20km以内(カーシェア) | 約1,760円/回 |
| 半日6時間・往復40km(カーシェア) | 約5,680円/回 |
| 終日利用(レンタカー・C1クラス24時間) | 8,580円/回 |

月何回乗るなら持つべきかの損益分岐点
ここが一番知りたいところだと思います。上のコストを月間の維持費32,000円(コンパクトカー・月換算)と比べると、利用シーンによって分岐点がかなり違うことがわかりました。
近距離・短時間(2時間程度)の利用が中心なら、1回あたり約1,760円なので、月18回(ほぼ2日に1回)使ってようやく維持費と同額に達する計算です。買い物や送迎程度の使い方なら、月10回前後使っても手放した方が得な水準に収まります。
半日以上の遠出が中心なら話が変わります。1回約5,680円なので、月6回使うと409,000円前後になり、コンパクトカーの維持費(384,000円)を超えてしまいます。つまり遠出メインの人は月5〜6回が損益分岐点で、それ以上頻繁に半日単位で車を使う予定があるなら、車を持ち続けた方が安いというのが試算上の結論です。
✅ 損益分岐点の目安(コンパクトカー・独自試算)
近距離2時間中心:月18回程度までは手放した方が得な水準
半日6時間・遠出中心:月5〜6回を超えると車を持つ方が安くなる
終日利用:カーシェアの時間料金よりレンタカーの日額パックが安いケースが多い
共通の注意:上記は目安の試算。距離料金・地域・車両クラスで前後します
この試算はあくまで一例です。実際は住んでいる地域のカーシェア拠点の近さ、家族の人数(荷物量)、繁忙期の車両在庫状況でも変わってくるので、「うちなら月何回使いそうか」を先に書き出してから当てはめるのがおすすめです。
地方在住者の「2台→1台」という現実解
ここまでの話は「車をゼロにする」前提でしたが、地方在住で通勤や通院に車が欠かせない家庭には現実的ではありません。バス・電車の本数が少ない地域で車を手放すのは、生活の質を落とすリスクの方が大きいと感じます。
そこで現実的な選択肢になるのが「2台→1台」です。夫婦それぞれが1台ずつ持っている家庭で、通勤時間帯をずらせる、あるいはどちらかがカーシェア・自転車・送迎の組み合わせに切り替えられるなら、2台目(多くは軽自動車)をそのまま手放すだけで1台分の維持費がまるごと浮きます。軽自動車の維持費目安は年約327,000円なので、これがそのまま家計改善の効果になる計算です。
僕の同僚のパパに聞いた話では、奥さんの通勤が電車に変わったタイミングで2台目の軽自動車を手放したところ、税金・保険・車検の更新通知が一気に来なくなって「思っていたより維持費の管理自体が楽になった」と話していました。金額以上に、更新の手間や急な出費への備えが減る効果も見逃せないポイントだと思います。

手放す前にやるべき準備
いきなり売却してしまうと、後から「保険の解約が中途半端だった」「駐車場の解約通知が間に合わなかった」というトラブルが起きやすいです。順番を決めてから動くと迷いが減ります。
✅ 手放す前の準備ステップ
①車検残りの確認:車検が近いなら通す前に売却査定を取り、費用を無駄にしない
②複数社で売却査定:買取と下取りを比較し、査定額の差を確認する
③任意保険の解約タイミングを決める:売却日と解約日をそろえ、等級の扱いも確認しておく
④駐車場の解約通知期間を確認:多くは解約の1か月前通知が必要なので早めに連絡する
⑤カーシェア・レンタカーの会員登録を先に済ませる:手放した瞬間に移動手段が空白にならないようにする
保険関連は特に見落としが起きやすい部分です。手放す前提で保険を整理するなら、車両保険の必要性から見直すか、あるいはネット型に切り替えて解約時期をそろえるか、どちらが自分に合うかを先に確認しておくとスムーズです。
車の維持費だけでなく、ガソリン代の使い方自体を見直したい人はガソリン代の見直し記事、車以外の固定費もまとめて棚卸ししたい人はサブスク見直しの記事も参考になります。固定費は車だけで完結させず、通信・保険・サブスクをセットで見るとムダが見つかりやすいです。
⚠️ 焦って手放すと損する注意点
車検を通した直後に売却すると、残っている車検代を丸ごと無駄にすることがあります。売却のタイミングは車検の残り期間と合わせて考えるのが基本です。
よくある質問
車を手放すと本当に年間いくら浮きますか?
車種によって変わりますが、SBI損保の目安ではコンパクトカーで年約384,000円、軽自動車で年約327,000円、普通乗用車で年約491,000円が維持費の合計です。この金額がそのまま浮く計算になりますが、代わりの移動手段の費用は別途かかります。
カーシェアは車を持つより本当に安いですか?
利用頻度によります。近距離・短時間の利用が中心なら月10〜15回程度までは手放した方が得な水準に収まりやすい一方、半日以上の遠出が月5〜6回を超えると車を持ち続ける方が安くなる目安です。実際の利用パターンで試算し直すことをおすすめします。
軽自動車でも維持費は高いですか?
軽自動車税は自動車税より安いですが、任意保険・車検・ガソリン・駐車場代は普通車とさほど変わらないため、年間の維持費目安は約327,000円とコンパクトカー(約384,000円)との差は思ったより小さくなります。
地方在住でも車を手放すべきですか?
公共交通が少ない地域で無理に0台にする必要はありません。夫婦で2台持っている場合は、2台目を手放して1台に減らすだけでも1台分の維持費がそのまま浮くため、まずはそちらを検討する方が現実的です。
まとめ:誰がやるべきで、誰はやらなくていいか
車を手放して浮く額は車種によって年30万〜50万円ほどが目安で、この金額は税金・保険・車検・ガソリン・駐車場をすべて合算した数字です。手放した後の移動をカーシェアやレンタカーでどこまでカバーできるかは、利用頻度によって損益分岐点が大きく変わることがわかりました。
近距離の用事が中心で、月の利用が15回に届かなそうな人、あるいは駅やスーパーが徒歩・自転車圏内にある人は、手放してカーシェア・レンタカーに切り替える価値が十分にあります。逆に、半日以上の外出が頻繁にある人、公共交通が薄い地域に住んでいる人は、無理に0台を目指さず「2台を1台に減らす」現実解を先に検討してください。
どちらの場合も、手放す前に保険解約と駐車場解約のタイミングだけは早めに動いておくのがおすすめです。
この記事を書いた人
40代・2児のパパ。クレジットカード20枚保有、ANAダイヤモンド会員。家計と制度のお得情報を実際の数字で検証しながら発信しています。運営者情報はこちら。
全体像とおすすめの読む順番はこちら → 固定費見直しまとめ|車・ガス・サブスクで年間いくら浮く?




